鍵村 葉月
本作の主人公。日本校のメンバーで、魔法に縁のない普通の人間が暮らす「あちら側」の世界の住人。幼いころに実の母親(声 - 中原麻衣)を亡くし、研究者の父親が再婚したことで田舎から東京の高校へ転入した。父親は海外へ単身赴任中のため、現在は継母の冴子、継姉の美沙と3人で暮らしている。状況を問わず空想・妄想にふける癖があるが、これは実母がよく言っていた「自分の物語を見つけなさい」という言葉を自分なりに解釈した結果である。普段は辛い状況・苦しい状況を空想で紛らわせているが、それでも処理しきれなくなったときは本を読むことで物語の世界に逃げ込み現状を逃避する癖があり、これを「物語症候群」と呼んでいる。
土御門 静
日本校のリーダーで、メドヘン三強の一角。「鉄壁要塞」の二つ名を持つ。平安時代のお姫様を連想させるような黒髪の長髪を持つ少女。魔法使いの名家である土御門家の現当主で、十三人の始祖の一人の末裔でもある。7年前の事件で母・土御門巴を亡くしており、原書『かぐや姫』と契約して以降は土御門家の悲願である「凋落した土御門家の再興および十三人委員会への再抜擢」のため、身を粉にして十三人委員会に尽くしている。分家の加澄家とは主従関係にあり、有子とは幼いころから親交がある幼なじみ。
加澄 有子
日本校のメンバーで、10代前半に見えるほどのとても小柄な少女。土御門家の分家にあたる。土御門家の警備を担当してる長女の朋子、次女の礼子、四女の鈴子がいる。怠惰・怠慢・退屈を信条とする怠け者で、姉の朋子からは「怠惰で口が悪く愛想もない」と評されており、事実、試験では合格点をとるものの、居眠りが多すぎて補修の常連になっている。かなりの毒舌家でブラックジョークを好む。低身長がコンプレックスで、バカにした相手にはかなり手の込んだやり方で報復している。誰に対しても愛想がなく、滅多に感情を表に出すことがないが、静や日本校メンバーのことを大切に思っており、小説版第3巻でリンが静に対して行った謀略に対して怒りを露わにする。面倒ごとが嫌いで、訓練を強要する家族にも反感を抱いていたが、静に初めて会った際に思わず護衛に立候補してしまい、さらにタイミング良く『一寸法師』の原書にも選ばれたことで意図せずエリートコースを歩むことになる。
ユーミリア・カザン
諸国連合チームのリーダー。あまり手入れしていない赤い髪と意思の強そうな瞳のワイルド系女子。原書『酒呑童子』の契約者。
はみ出し者の集まりに過ぎなかった諸国連合をきちんとまとまりのある組織に変え、十三人委員会にヘクセンナハト出場を認めさせた立役者。シャルルとモリーを守り、自分たちの居場所を手に入れるために、ヘクセンナハトで優勝しようと考えている。裏でアメリカ校のスパイとしてリンと内通しており、各国の魔法学園に留学を繰り返し、入手した情報を売ることで金銭を受け取っている。短期留学中の日本校を廃校に追い込む計画の中で、リンから葉月を潰して『シンデレラ』の原書をフリーにするように依頼されて葉月を痛めつけ、静が彼女を日本校から追放するように仕向ける。ヘクセンナハトの予選では、葉月の追放で心に隙ができていた静から固有魔法を全て奪って追い詰めるが、乱入してきた葉月の「ガラスの心」で戦意を喪失し、負けを認める。以降はスパイ活動を止め、葉月たちとも和解して正式に日本校への短期留学を継続することが許され、いつか自分たちの学校を復活させる夢を持つようになる。現在は当座の資金を蓄えるために、いろいろなアルバイトに励んでいる。
リン・デイヴス
誕生日 01/09
CV 日高里菜
アメリカ校のリーダー。金髪の巻き毛に下がり気味の目尻のふんわりとした印象の少女。原書『マッチ売りの少女』の契約者。
ガールズバンド「ファイヤキャンディ」のボーカルとしても活躍する芸能人。12歳までゴーストタウン化したデトロイトの養護施設で教会の神父に犯罪の片棒を担がせられながら育ち、その中で偶然盗品の原書と契約して施設を焼き払い、ジェームズに拾われて同じ姓を与えられる。表向きは無邪気を装い屈託のない笑顔を見せるが、その内面は腹黒く、狡猾で打算的。自分の利益のためなら、どんなに卑劣な行為でもためらうことなく平気な顔をして行う。口から出る言葉は借りて来たように都合がよく、その言葉に本心は欠片もないという子供と大人の悪いところを寄せ集めたような性格で、葉月に「何もない」「未来も過去も持たない」と評される。仲間意識もなく、チームの同僚にも高圧的。メドヘンでありながら魔法や奇跡が大嫌いで、ヘクセンナハトでは魔法の他に手榴弾や自動小銃といった銃火器を召喚して使用する。また、魔法的な情報媒体は一切信用していない。だが、その歪んだ性格は、長い間魔法獣に精神を食い荒らされていたのが原因であった。
マリヤ・ラスプーチン
誕生日 02/19
CV 大津愛理
ロシア校のリーダー。ハキハキした声、短めに刈り揃えたシルバーブロンドの髪とキリッとした眉が印象的な女性。原書『大きなカブ』の契約者。
ヘクセンナハトで優勝して、破損したタチアナの原書を修復してもらおうと考えている。第一夜での日本校との試合で、劣勢になりながらも諦めない姿に心を打たれた葉月が「ガラスの心」でタチアナの原書を修復したことに感謝し、自分たちの敗北を宣言。以後はタチアナを救った葉月のことを親しみと尊敬をこめて「同志」と呼ぶ。
アガーテ・アーリア
誕生日 07/17
CV 加隈亜衣
ドイツ校のリーダーで、メドヘン三強の一角。「神眼」の二つ名を持つ。背の高いキリッとした風格のある女性。十三人委員会直属の執行官でもある。原書『魔弾の射手』の契約者。
戦いの最前線であるドイツ校で、誰よりも多くのシミや魔法獣を駆除してきた実力者であり、ドイツ校始まって以来の天才と言われている。クールな印象とは裏腹に賑やかなのが好きで、周囲から避けられがちでひとりぼっちなことを気にしている。また、可愛いものが好きで、実家の豪邸にある自室はぬいぐるみやドールハウスなどで可愛らしく飾られているが、感性が普通の人と少しズレており、葉月が魔法で作るカボチャのようなものが好み。加えて手先がかなり不器用で性格も天然気味である。
アーサー・ペンドラゴン
イギリス校のリーダーで、メドヘン三強の一角。無造作に伸ばした長い金髪と白い肌の妖精のような美しさを持つ少女。シュエメイからは龍の子と呼ばれている。原書『ブリタニア列王史(アーサー王伝説)』の契約者。
人間と妖精のハーフで、10歳でペンドラゴン家に引き取られるまでずっと動物と森の中で暮らしていた。動物と話すことができ、しばしば自室に野生動物を連れ込んで巣を作る。半妖精の異能で感情を色として認識でき、野生的な直感と匂いによって相手の感情を嗅ぎ分けるという特技を持っている。また、服を着ると落ち着かず、放っておくとすぐ服を脱いでしまう。かなりマイペースかつ天然で、生き物の中ではウナギが可愛いと思っている。
李雪梅
誕生日 09/27
CV 吉岡麻耶
中国校のリーダー。髪の長い穏やかな顔立ちの女性。原書『八仙東遊記』の契約者。
普段は温厚だが怒ると人が変わる。また、強者との戦いに快感を感じる性格で、戦闘中にスイッチが入ると恍惚とした表情を浮かべる。魔法の才能はそれほどないが武術の腕を磨き、人間を超越した体術を会得して魔法の力を補っており、アガーテに「バケモノ」と言わしめている。
マハーカーリー
インド校のリーダー。褐色の肌の美しい女性。原書『ラーマーヤナ』の契約者。
大人びた外見とは裏腹に天衣無縫な性格で、もの凄く気まぐれで子供っぽいところがある。学校内でのわがままが大抵通ってしまうほどの権力を持ち、気に入った女の子たちを集めてハーレムを形成しているらしく、国外でも周囲に常にお供を連れている。表の世界でもインド政府が目をつけるほどの影響力を持ち、各方面から使い道を探しあぐねるほど多額の付け届けを押し付けられている。ただ孤高であるがゆえの孤独を感じており、初めて自分の後ろではなく隣に立ちたいと言ってくれたラヴェーナとは友になりたいと思っている。