西宮 硝子
誕生日 06/07
CV 早見沙織
先天性聴覚障害を持つ少女。補聴器をつけても会話はほとんど聞き取れないほど障害の程度は重く、発話も不完全で他者には内容が聞き取りづらい。
聴覚障害が発覚したのは3歳のとき、父親は硝子の障害を知ると責任を母親になすりつけ離婚した。
母親の方針もあって、小学校は特別支援学校ではなく普通校でのインクルージョン教育を選択する。しかし度重なるいじめを受け、将也のいた水門小学校のあとは、同校での担任だった竹内からの強い勧めもあって特別支援学校に移った。
小学校での硝子は、クラスに溶け込み友達を作ろうと努力するが結局うまくいかなかった。特別支援学校への転校以降、将也と再会するまでは孤独で内向的な生活を送っていた模様だった。しかし将也との再会後は、小学校時代の旧友との交流が復活するなどめまぐるしい人間関係に翻弄される。
幼い頃からコミュニケーションでの失敗経験を繰り返したため、他人と意見をぶつけあうことが苦手で、周囲と摩擦が起こったときには愛想笑いでごまかすことが多かった。結果としてそれが「周りに相談もせずに身勝手なことをする」といった印象となることも少なくなく、クラスメイトから敬遠されていく遠因ともなった。
自分のために手話を覚え、(過去に度の過ぎたいじめを行った罪悪感からとは言え)献身的な行動をとる再会後の将也に好意を寄せるが、その気持ちは将也にはなかなか伝わらなかった。
永束が企画した映画の撮影中の一件で周囲との関係が悪化してしまい、その件を苦に投身自殺を図ったが将也に助けられる。代わりに将也が転落し意識不明の昏睡状態に陥らせたが、この一件をきっかけに改めて自身の課題へと向き合っていくことを決意する。そして将也の自暴自棄が引き金で頓挫していた映画製作を再始動させるのに一役買い、これを達成させる。
祖母・母親・妹(結絃)との4人暮らし(連載開始時点)。自宅はマンションの一室、母親は病院勤務。将来は理容師になることを志し高校卒業後は上京して進学した。
誕生日は6月7日。作中で判明した時点では将也よりも先に18歳を迎えていた。
石田将也
CV 入野自由(小学生時代 - 松岡茉優)
本作の主人公。
小学生時代の将也は幼稚で粗暴なガキ大将タイプでコミュニケーションが下手な少年。耳の聞こえない硝子に、好奇心からいじめを行ってしまう。元々退屈を極度に嫌い、それに対抗するかのように河川に飛び込んだり自分より体格の大きな者に喧嘩を売ったりするなど度胸試しを好む悪癖があった。硝子へのいじめもその延長線上に過ぎなかったのだが、それがあまりに度を過ぎたものになって学級裁判にかけられ、クラスから断罪される。
学級裁判以後、スクールカースト下位に転落した将也は、それまで仲が良かったクラスメイトから手のひらを返すようにいじめを受けるようになってしまった。それとは対照的に、いじめていたり取っ組み合いの喧嘩までしたりしたにもかかわらず最後まで自分を見捨てずに友達になろうとしてくれた硝子の優しさに気付く。しかし時すでに遅く、硝子は転校により学校を去っていた。中学生時代でも周囲に孤立させられ完全な人間不信に陥り、名のある高校に進学しても過去の罪から心を閉ざし[注 2]、母親が立て替えて払った補聴器の弁償代を返済した後は自殺を考えていた(硝子と友達になったため思い直した)。
硝子への謝罪と感謝の気持ちを伝えようと将也は独学で手話を学びながら硝子を捜していた。ようやく5年後、高校3年生になった硝子と再会する。
再会後は自分が奪ってしまった硝子の幸せな小学生時代を取り戻すことに使命感を抱き、献身的に硝子に尽くそうとする。しかし、それは同時に自分が背負っている過去の罪への意識、自己否定、トラウマと向き合う辛い行動でもあった。
硝子と植野の両方から好意を寄せられているがそのことに気付かず、また、自身の中に生まれている硝子への好意にも当初は向き合えていなかった。
永束が企画した映画の撮影中、小学生時代に硝子をいじめていたことを川井が言いふらしたのではないかと疑心暗鬼に陥り、周囲との関係を悪化させてしまう。その件を苦に硝子が投身自殺を図ったときは、救出こそ成功するが自らは力尽きて転落し、一時は意識不明の昏睡状態となる。回復直後に硝子を求め、想いを伝え合い、改めて過去を乗り越えて歩み寄るに至る。
本編では母親・姉・姪・マリアとの4人暮らしで、20歳となった最終話時点では義兄・ペドロも同居する。自宅は母が一人で切り盛りする理髪店「HAIR MAKE ISHIDA」。将来は理容師になって母親の跡を継ぐことを考えている。