作品紹介
『映画 聲の形』(えいが こえのかたち、英語: the shape of voice、英題: A Silent Voice)は、大今良時による漫画『聲の形』を原作とする京都アニメーション制作による日本のアニメーション映画である。脚本は吉田玲子で、監督は山田尚子。
第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞、第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、東京アニメアワードフェスティバル2017アニメ オブ ザ イヤー作品賞 劇場映画部門グランプリ受賞作。文部科学省とのタイアップ作品。
主人公の石田将也と先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子を中心に、人と人との繋がりやディスコミュニケーションを描く。
ストーリー
高校3年生の石田将也はこれまで続けていたアルバイトを辞め、また自室の家具を全て売り、銀行口座から全財産を引き出す。そしてその札束を封筒に入れ、母の眠る枕元に置き家を出ると、橋の上から飛び降りて自殺しようとする。しかし飛び降りることができず断念する。
小学6年生の将也のクラスに先天性の聴覚障害を持つ少女・西宮硝子が転校してくる。硝子は「筆談用ノート」でクラスメイトと交流しようとするが、将也たちは硝子をいじめるようになる。硝子の補聴器が何度も紛失・故障したことで学級会が開かれ、将也が犯人と決めつけられる。将也の母は息子を責めず、補聴器代170万円を弁償する。将也は逆にいじめられる立場となり、硝子も転校してしまう。中学生になっても将也は孤立し、やがて「自分がしたことは自分に跳ね返る。自分は罪を背負い、罰を受ける必要のある人間である。」との思いから人間不信に陥り自分の殻にこもり周囲に心を閉ざしてしまう。
自殺を決意した将也は母親に補聴器代を返し、硝子が通う手話サークルを訪れる。硝子と再会した将也は、手話で「友達になってほしい」と話しかけていた。自殺することを思いとどまった将也は再び手話サークルを訪れるが、硝子の妹西宮結絃に阻まれ、硝子に会えなくなる。
将也はひょんなことから同じクラスの永束友宏と友達になり、永束の助力で将也は硝子と会うようになる。2人は小学生時代硝子と仲良くしていた佐原みよこ、硝子をいじめていた植野直花とも再会し、同じクラスの川井みきと真柴智とも親しくなる。全員で遊園地に遊びにいった将也は、約5年ぶりに人との関わりを楽しむ。しかしその後、川井が昔のいじめの事件を蒸し返したことで、再び将也は孤立してしまう。
夏休みに入り、将也は西宮家に入り浸って過ごす。将也は硝子一家と花火大会を見に行くが、ひとり家に戻った硝子はベランダから飛び降りようとする。将也は彼女を引き上げるが、力つき転落し意識不明になる。硝子は意を決して仲間たちと和解する。深夜、意識を取り戻した将也は病院を抜け出し、橋の上で泣いている硝子を見つける。将也は「君に生きるのを手伝ってほしい」と伝える。
退院した将也は硝子たちと高校の文化祭を回る。将也はようやく自分の殻を破り周囲に心を開き涙を流すのだった。