作品紹介
『月刊少女野崎くん』(げっかんしょうじょのざきくん)は、椿いづみによる日本の男性向け4コマ漫画。スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』で2011年8月25日更新分より連載中。不定期更新。
2014年7月にはテレビアニメ化され、深夜アニメとしてテレビ東京ほかで全12話が放送された。
ストーリー
浪漫学園に通う女子高生・佐倉千代は勇気を振り絞り、かねてより想いを寄せていた隣のクラスの男子生徒、野崎梅太郎に告白を決意する。ところが野崎は、女性の筆名で少女漫画雑誌に連載を持つプロの漫画家という、もうひとつの顔を持っていた。佐倉は野崎に異性としての好意の告白をファンとしての告白と取り違えられたことから、ベタ塗り担当として野崎のアシスタントを務めることになる。
無愛想で、いつも漫画の題材を集めることしか頭にない野崎の奇行の数々に振り回されながらも、佐倉は持ち前の社交性を発揮し[7]、野崎のアシスタント仲間や、出版業界の人々、野崎の家族といった人々の間に交友関係を広げていく。一方、佐倉は野崎が自分のことを異性としてどう見ているのか読めず、悶々とする毎日を過ごすことになるが、実は佐倉自身が野崎の描く少女漫画『恋しよっ♡』のヒロイン、マミコの外見上のモチーフになっていたという真実を知らされずにいる。
野崎の仕事場では佐倉のほか、悪ぶっているのに繊細な心を持つツンデレ男子の御子柴実琴、演劇部部長の堀政行、バスケ部の後輩の若松博隆といった学生たちが、それぞれアシスタントとして特殊効果・背景・消しゴムかけを担当しており、学校では彼らの交友関係を中心に物語が展開していく。
堀の後輩で、演劇部で男役を演じる鹿島遊は、野崎たちが少女漫画を執筆していることを知らされていなかったことが原因で、先輩として敬愛する堀には女装願望があると勘違いし、その応援をしようとして的外れなフォローを繰り返すようになる。
また若松は、佐倉の友人でがさつな性格の瀬尾結月から気に入られ、彼女こそが顔を知らない思い人「声楽部のローレライ」の正体であることを知らされないまま交際を続けることになり、野崎の漫画のモチーフにされる。やがて彼らの人間関係は横にも繋がっていき、堀は若松が声楽部の生徒に好意を寄せているという話から着想を得て、演劇部でミュージカルを催すことを思いつく。音痴が密かな負い目である鹿島は堀を失望させないため、佐倉の仲介で瀬尾に弟子入りするが、若松は鹿島のことを瀬尾の彼氏と誤解してひと騒動を繰り広げることになる。
御子柴は友人である佐倉や鹿島から相談されたり、若松と瀬尾の関係の真相を把握することになったりと、友人たちの恋愛模様を俯瞰する立場となっていくが、ギャルゲーでしか恋愛を体験したことがない御子柴も彼らに有益なアドバイスをすることができない。そんな御子柴もまた、野崎からマミコの性格上のモデルにされていることを知らされずにいたり、野崎の弟で天才肌だが無気力な野崎真由との奇妙な交友関係を築くことになったりする。
野崎の担当編集者である宮前剣と、前任の担当編集者である前野蜜也との腐れ縁や確執、そして前野の雑な仕事ぶりに振り回される漫画家の都ゆかりが、仕事のことを友達に隠しているためにおかしな誤解を広げていく経緯といったサイドストーリーも織り込みつつ、野崎とそのアシスタントたちは漫画家としての多忙な日々と、勘違いに勘違いの絡み合った日常を過ごしていく。